さかの道

さかが駄文を書き連ねるようですよ。

戯言

認識

例えば、今自らが所有している衿持。大切にしているもの。それらは本当に価値有るものか。あるいは、本当に有るものか。これは、主観で分かる問題ではない。 ならば例えば第三者としての自分。彼から見た彼。それらの存在を証明することはまた可能か。世界に…

正義

この世には大勢の人々が暮らしている。彼らの内誰も同じ姿形を所有している人は居ない。彼らの内誰も同じ価値観を所有している人は居ない。大勢、それこそ大勢の人々の中で誰も。この世には大勢の価値観が暮らしている。 この世に住む彼ら一人一人は一つ同じ…

人形

小さい頃、服屋が嫌いだった。服屋に行けばマネキンが居るからだ。プラスチックの白い肌。遠くを見つめる虚ろな眼。人間でないことは明らかに分かるのに、それでいて奇妙に人間と酷似したそれが、幼年時代の私には恐怖そのものとして映ったのである。 人間に…